4月10日 暗闇に惑う影
この先の見えない暗闇の中で、ひとつだけ自分に課している事がある。
それはとにかく自分自身をより良くする事だ。
人望も何にもない。あちらからやってきてくれるものなど僕の人生には無いと再び聴かされてしまったから、もう。
それ、しかやることが無いのだ。
ちょうど1ヶ月前になるだろう。
グアムのホテルのプールで地平線と空の蒼に照らされ、世界と繋がったような感覚になったのは。
でも、それは見事に崩れ落ちてしまった。
また、個人に逆戻り。
人間関係というのは何とも信じ難いお伽話である。
関わる機会がなければ、気まずくなる事も無い。
だから相手に気を遣って、使命感に駆られ、返答する必要も無いのだ。
僕はいつだって、ただ友達が欲しいだけだった。
自分にとって大好きで大好きで仕方ない人、
でもいっつも自分の愛ばかり大きくて、一方通行の道を突き進んでは、
行き着く先は行き止まりだった。
まあ、いつもの通りですね。と首を傾げ、とぼとぼと歩いていく自分のうしろ姿が見える。
そして不思議なことに、やけに冷静な自分自身がその姿をいつも遠くから、
ドラマでもみるようなお伽話的感覚で見ているのだ。
何とも不愉快である。
自分は幸せになりたいのに、なぜ自分はことごとくそんな自分を邪魔するのだろうか?
暗闇の中を携帯電話も持たず、走り続けた。
ふと周りに目をやると何もかも見たことの無いような風景に見えてきて、
魂のありかに迷ってしまった事に、異常なほどの恐怖を憶えた。
今日は頭がもうまわらない。
楽しみに買った春服が、いじけてる。
今日の一曲 Oasis「Slide Away」